日本共産党の平岡だいすけ市議は2018年3月7日、予算特別委員会で東区と清田区で発生した除排雪中の事故とワンオペレーション(1人作業)除雪について質問しました。
2018年1月30日、札幌市東区で除雪作業中に誘導員がバックしてきた除雪車にひかれ死亡しました。
平岡議員は、「こうした事故は二度と起こしてはならない」とのべ、事故の原因が単に不注意ということではなく過酷な労働環境などの問題はなかったのかとして、「誘導員の直近の勤務状況はどのようになっていたのか」「作業に見合った人員配置だったのか」とただしました。
荻田雪対策室長は、「人員配置は類似作業を上回っており、清田区の誘導員は週6日、1日平均10時間勤務をしていた」とのべました。
平岡議員は、「清田区の誘導員が10時間労働というのは、非常に寒いなかでの過酷な状況で、注意力の低下や判断力ミスの可能性も高まるのではないか」と指摘。また、排ガス規制などで1人乗りの除雪グレーダーしか生産されなくなる問題で、「1人乗りのワンオペレーションではベテランが隣に座って若手を直接指導することができなくなる、どう考えているのか」と質問。萩田室長は「引き続き2人乗りに搭乗することで技術の継承に努めるが、将来的には若手の育成をどのように行っていくかは課題」とのべました。
平岡議員は、今後、仕様書や安全マニュアルを見直すというが、除雪作業でのグレーダー操作は、降雪時など人とクルマが行き交うなかで行い、夏場の工事現場とは状況が全く異なるとのべ、安全確保の徹底を求めました。